作品名
十一行書
作家名
大町桂月
作家略歴
大町桂月【おおまち・けいげつ】
生年: 明治2.1.24 (1869.3.6)
没年: 大正14.6.10 (1925)
明治大正時代の詩人,評論家,随筆家。
大町通の3男。高知生まれ。本名芳衛。
12歳のとき叔父を頼って上京するが,同年父,まもなく母を失う。
すでに上京していた12歳年長の兄のもとで勉強し,
明治20(1887)年,第一高等中学校入学,文学に親しむ。
26年,帝国大学入学。
武島羽衣らの創刊した『帝国文学』に,塩井雨江と共に美文,韻文を発表し,
29年,3者による詩文集『花紅葉』刊行。
古典を模倣した文体や主題は一定の評価を得,大学派,赤門派と呼ばれて,
当時の詩壇に存在を示した。
27年には雨江の妹長と結婚。
島根の中学校教師を経て,博文館に入社。
『太陽』『中学世界』などに毎号,評論,紀行文を掲載。
31年刊の『黄菊白菊』は擬古典派の美文を収めている。
「資性豪放,嗜むに酒を以ってす」といわれ,酒の失敗も多かったが,
一方,各地を訪ねた紀行文はよく読まれた。
著作集に『桂月全集』全13巻がある。<参考文献>福井久蔵著『日本新詩史』
商品詳細
表具190×67 画寸126×51.5
絹本
紙箱